自分が使っているアイアンのシャフトは自分に合っているのだろうか、
と思ったことはありませんか?
わたしは、ゴルフにおいて、アイアンのシャフト選びが最も重要だと思っています。
ゴルフの練習はアイアンを打つことが最も多く、アイアンでスイングを作るからです。
この記事では、クラブ選びに失敗し続けてきた自分が、
もし今からゴルフを始めるなら選ぶアイアンシャフト、
そしてどのようにクラブをステップアップしていくか、を書きます。
- わたしのベストスコアは80。
- シングルを目指して現在も奮闘中で平均スコアは80台後半です。
- ドライバーのスイングスピードは44~45m/s
- 練習好きで、週3~4回はコンスタントに練習しています。
クラブ選びについては、自分の力量では扱えないクラブを選んできたおかげで、なかなか自分が扱えるクラブに出会わず、ある程度打てるようになるまで相当時間が掛かった自覚があります。
小太郎
まあセンスがなさすぎたんだろうな。
どう考えても向いてないスポーツだとは感じたよな。
これまで試してきたアイアンは、多すぎて明確に言えませんが、20セット以上です。
そんな遠回りした自分の経験を踏まえて、もしゼロからゴルフを始めるのであればどのアイアンシャフトを選ぶか考えました。
これまでの経験と知識を持った上で、自分が10年前に戻ってゴルフを始めるのであれば、、、
結論としては、
1つ目のアイアンセットは、
N.S.PRO 850のRフレックスのシャフトが付いたものを選びます。
2つ目のセットには、
N.S.PRO950_Sフレックス
もしくは モーダス120_Sフレックス
最後は、
モーダス120Xか、
今使っている ダイナミックゴールドAMTツアーホワイトS200
考え方としては、
はじめは、しなりを感じやすいくせのないシャフトを選びます。
加えて、練習ではMCIプラクティスシャフトをつけたアイアンを多用し、シャフトをしならせて体で打つことに集中します。
1~2年かけて、N.S.PRO850Rのシャフトを体を使ってしならせることができるようになってきたらステップアップを考えます。
シャフト選びの際には、
必ずフィッティングを受けて、自分のスイングスキルに合わせたシャフト重量とフレックスを選ぶようにして練習を続けます。
個人のやる気と練習量も必要ですが、いまの知識と経験を踏まえると3年で80台安定くらいまでは到達できると思います。
小太郎
必要な遠回りがあって今、なんだけどね。
ゴルフの上達スピードは、アイアンのシャフト選びにかかっている
わたしは、ゴルフにおいてアイアンのシャフト選びが一番重要だと思っています。
コースにおけるショットへの影響はもちろんですが、アイアンは練習量が多く、一般的にアイアンでスイングを作っていくからです。
自分に合ったシャフトで質の良い練習できているか、合わないシャフトで違和感を感じながら練習しているかによって、ゴルフの上達スピードは大きく左右されます。
小太郎
そうだな、ほとんどの人はクラブがオーバースペックで、クラブの動きを感じることができないまま頑張って振ってるよな。
自分が扱えるスペックのシャフトを使えば、使い方=しならせ方がわかり、安定して当てられるようになるのですが、扱いきれないシャフトだと力んでしまい、まともにボールを飛ばすことがものすごく難しくなります。
そしてたいてい、自分にはセンスがなさすぎるんだ、、、とあきらめるか、
意地が強い人はさらに意気込んで無駄な練習量を増やすことになります。
なので、まずは扱えるシャフトがついたアイアンを選ぶことがドライバーショットの上達も含めてとっても重要です。
小太郎
そうは言っても、自分に合ったシャフトがどれかなんてわからないよ。
今使っているやつしか打ったことないしさ。
はじめは軟らかいシャフトを選びます
はじめはとにかくしなりやすいもの、しなりを感じやすいシャフトを選びます。
小太郎
経験してわかっている今なら、意味のないプライドは捨てて選べるよね。
野球経験者など、体を使って棒を振る方法を会得している人は別かもしれませんが、小さいヘッドで小さいボールきれいに打ちたくなるのがゴルフで、腕や手先に意識がいってしまいます。
ボールを凝視して当てたいと思って、手先でクラブをコントロールしようとすればするほど当たらないのがゴルフです。
運よく当たっても球をコントロールするなんて考えられません。
手先でコントロールするのではなくて、体でシャフトをしならせて、クラブが自然に動くように振れば、程よく当たるようになります。
その、ゴルフの基本というかゴルフクラブの基本的なことを理解するためには、
クラブがしなって、しなり戻ってくるのを感じて打つ、そういう練習が必須です。
なので、しなりを感じやすい軟らかいシャフトが必要なんです。
中古市場に出回っているアイアンシャフトをマッピングすると、、、
私がこれまで実際に使ってみたシャフトで、中古クラブ市場に多く出回っているアイアンシャフトをマッピングしてみます。
縦軸に硬さ(フレックス)、シャフトの重さを横軸にすると以下のようになります。
右上の方に行けば行くほどハードスペックで、スイングスキルが高くないと扱いにくくなります。
左下の方は軽めでやわらかく、しなりを感じやすいので初心者向けと言えます。
日本国内では、日本シャフト(N.S.PRO)の950GHが最も多く出回っています。
製品精度も高く、日本人の体力に合った程よいシャフトです。
最近は後継モデルのN.S.PRO950neoが主流になっていますが、中古のアイアンでは950GHが多いです。
あとはモーダスシリーズ。これも日本シャフトの製品でPGAツアーの選手も使っているくらい信頼されたブランドになっています。
あと、世界的に最もメジャーなシャフトはやはりトゥルーテンパー社のダイナミックゴールドですね。
小太郎
まあ、知らない人の方が少ないくらいメジャーなシャフトだよな。
腕力に自信があるわたしは勉強不足で、ゴルフのなんたるかをわかっていなかったので、最重量級のダイナミックゴールド(DG)のS200がついたアイアンを選んでしまい、1年くらい練習していました。
その重量感を、”しっくりくる” と勘違いし続けて何度も戻ってました。
それが遠回りの元凶だったと感じています。
小太郎
プロでも使っている選手が多いから良いシャフトに決まってんだけどな。
初心者が扱いやすいシャフトではないんだよな。
何度もフィッティングを受けてアドバイスをいただき、今はダイナミックゴールドAMTツアーホワイトという重量フローシャフトに落ち着いています。
もし、初心者に戻ってシャフトを選ぶならどうするか
わたしなら、はじめはN.S.PRO850のRフレックスを選びます。
ただ、850はそんなに多く出回っていないので950でもいいかもですが、必ずR(レギュラー)シャフトにします。
はじめの1年は850Rをつけたアイアンで練習をします。
それだけでなくフジクラの練習用シャフトMCIプラクティスをつけた7番アイアンの練習をたくさんしようと思います。
わたし自身が、MCIプラクティスプラスで練習をしてはじめてシャフトのしなりがわかり、体を使う方がしなるし、安定することがわかったからです。
関連記事:MCIプラクティスプラスを使い続けたらシャフトのしなりを感じられるようになりました。
トータルスコア110以下で安定してきたらステップアップを考えます
シャフトをしならせられるようになり、シャフトのしなり戻りを待てないミスが出てきたりしたら、中級者ゾーンのアイアンシャフトへのステップアップを考えます。
重要なのはフィッティングを受けることです。
その時の自分のスイングスキルに応じてシャフトを選択したいので、必ずフィッティングは受けます。
ちゃんとしたフィッティングを受けた事がある人であればわかることですが、フィッティングは必須です。
自分の感覚とフィッティングで見える数値を照らし合わせて選択しましょう。
N.S.PRO950GHのSフレックスやモーダス120のS、モーダスの105も試してみてもいいかもしれません。
そのときの上達度とスイング特性によりますが、無理のないシャフトを選びます。
おそらく、ここで合わせたシャフトで2年は使えると思います。
ただ、2〜3年程度練習を重ねていくと、より体を使ったスイングができるようになってくるかもしれません。
そうするともう少し硬めだったり元調子の方が安定する可能性もあります。
トータルで90を安定的に切りたい、もっと安定感を向上させられないか、など考えて、ダイナミックゴールドAMTのツアーホワイトやモーダス3の115Sなどを試してみるのも良いかもしれません。
どうするにしても、このときも必ずフィッティングを受けて判断をすることが必要です。
アイアンのヘッドはどう考えるか?
アイアンのヘッドは、あまりに簡単なモデルやクセの強いものでなければOKです。
なんとなく良いイメージのあるメーカーの中から、なんとなく好きだなと思ったデザインのものを選んでください。
マッスルバックのアイアンは難しすぎて練習が嫌いになってしまうかもしれないので、キャビティバックや深いキャビティバックのアイアンを選べばOKです。
シャフトがご自身の体力やスイングスキルに合っていれば、ゴルフの上達に悪影響はありません。
わたしはアイアンには特に打感の良さを求めますし、ボールからのフィードバックがある方が練習の質が高まるので、極端に優しすぎるフルキャビティのアイアンやグースが強すぎるものはおすすめはしません。
ただ、アイアンヘッドは古いものでも問題ないと思っています。
むしろ、少し古いモデルの方が個人的には好きです。
小太郎
あんまりメカメカしてんのが好きじゃないだけだよな
以下の記事も参考にしてみてください。
→ 関連記事:予算3万円で、90切りを目指す方のアイアン選び
平均的な日本人であれば、アイアンシャフトの適正重量は100g程度
シャフトの重量について少し触れます。
わたしは、平均的な日本人の体格、体力であればアイアンシャフトは100g程度が適正になると考えています。
ちなみにわたしは、学生時代にボディコンタクトがある競技をしていたせいもあり、ベンチプレスは今でも100kgは軽くあがります。懸垂も20回以上できます。
下半身のトレーニングもランニングもさぼることなくしっかり継続しています。
それでも、スイングスキルが低いためドライバーのヘッドスピードは44m/sと平均的です。
ドライバーのヘッドスピードが44m/s 程度の場合、ドライバーのシャフトはメーカー純正の50g台のシャフトで充分です。
それでキャリー240y〜250yは飛ばせます。
そうすると、3番ウッドは60g台、5番ウッドは70g台のカーボンシャフト、ユーティリティを入れるなら80g〜90gのシャフトが適当です。
そうなるとアイアンのシャフトは、90g後半から重くても100g台前半くらいが適当でしょう。
USTマミヤのフィッターの方も言ってました。
わたしのように129gもあるダイナミックゴールドS200が適した人は、野球経験者などドライバーのヘッドスピードが軽く振って48m/s以上の限定された方しかいないと思っています。
もちろん、重いシャフトの方が本当に合うという方もいると思いますが、アイアンのシャフト選びによって上達のスピードは大きく左右されるので、はじめのうちは無理をしない扱えるシャフトを選択をすることが良いと思います。
ステップアップするときは必ずフィッティングを活用しましょう
わたしはこれまで、
PINGのフィッティングを2回、
ミズノ、タイトリスト、USTマミヤのフィッティングを1回ずつ受けています。
フィッティングを受けていつも思います。
「フィッティング受けて良かった。いろいろな事がわかった。。。」と。
ミズノのフィッティングでは、特殊な計測器を使って、スイングに合うシャフトをランキングで示してくれますし、そのおすすめのシャフトを実際に打たせて実感させてくれます。
タイトリストのフィッティングは、スイングの動き、クラブの動き、結果としてのボールの動きや飛距離などから適したシャフトとヘッドを見つけてくれます。
USTマミヤは、シャフトメーカーならではのフィッティングですべてのシャフトの振動数や重さを調べ、今の自分に適したスペックのシャフトを提示してくれます。
どのフィッティングでも得るものが多いことと、複数のフィッティングの診断で自分に適したクラブスペックが見えてきます。
ゴルフは特に、自分に適したクラブを使うことがとても大事な競技なので、フィッティングは絶対に受けた方がいいです。
シャフトをステップアップさせていくときは、必ず受けてシャフトを選びましょう。
関連記事:タイトリストフィッティングを受けて、T100アイアンを注文しました。
関連記事:ミズノの有料フィッティングを受けてみました。価格以上の価値あり!
関連記事:USTマミヤのフィッティングを受けてみました。さすがシャフト専業メーカーです。
まとめ
結論としては、まずはしなりを感じやすいシャフトを使いたいので、
1つ目のアイアンセットは、N.S.PRO 850のRフレックスのシャフトが付いたものを選びます。
2つ目のセットにはN.S.PRO950_Sフレックスもしくはモーダス120_Sフレックス
最後は モーダス120Xか、今使っているダイナミックゴールドAMTツアーホワイトS200 にします。
練習では、MCIプラクティスシャフトをつけたアイアンを使って、シャフトをしならせて体で打つ練習をします。
1〜2年かけてシャフトをしならせられるようになってきたら、
フィッティングを受けて自分のスイングスキルに合わせたシャフトを選びます。
小太郎
フィッティングを受けるのはマストだよね。
以上、もし今から自分がゴルフを始めるならどのアイアンシャフトを選ぶか、という記事でした。
どなたかのアイアンシャフト選びとゴルフのさらなる上達に貢献できれば幸いです。
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