なぜか1本だけ打ちにくい番手ありませんか?
5番アイアンがね、、、というのは長いからかな、と思いますが、8番アイアンだけとか9番アイアンだけなんか違和感がある。。。ということありませんか?
小太郎
あるね。
アイアンセット買ったらそういう番手がないか必ずチェックするもんね。。。
実は、そういうときは、クラブに原因があることがあるんです。
シャフトの場合もあれば、クラブバランスが極端におかしくなっているとか、ロフト角やライ角が大きくずれているとか、、、
そういうことは少なくありません。
どのような製品でもそうですが、メーカーが製造するときには必ず誤差が出ますし、中古クラブであれば前のユーザーが調整している可能性もあるからです。
私はすぐに道具のせいにしちゃいます。
打ちにくかったらまずは、クラブ重量とクラブバランスを確認します。
大抵は、バランスが出過ぎていたり、重すぎたり軽すぎたりします。
中古の場合は、よく見ると長さもちょっと違うね、、、なんてこともあります。
この記事は、自分でPWのリシャフトをしてみましたので、やってみようと思ったきっかけから手順、必要な道具、苦労したところなどお伝えしていこうと思います。
そういうちょっとズレた番手を組み直すことで良くなることがあることがあります。
実際やってみて、打ちにくいと感じていたPWが、打ちやすいPWに変貌しました。
悩みに悩んで、9番用のシャフトを半番手(1cmくらい)ずらしてカットした結果、自分の欲しかったちょうどよい振り感になりました。
たまたまかもしれませんが、ゴルフクラブを調整することによって扱いやすくなることもある。
こんなクラブ調整もゴルフの楽しみのひとつだということをお伝えできたらうれしいです。
きっかけ:打ちにくいPWをなんとかしたい
わたしが使っている今のアイアンセットは、なぜかPWが打ちにくく感じてました。。。(-_-;)
アイアンの中ではもっとも短いですし、ピッチ&ランだったり、隣のコースから戻すときなど汎用性の高い番手のはずですが、なぜかシャフトのかたさ・違和感を感じる・・・
前のアイアンセットではPWがもっとも打ちやすかったのに、、、
小太郎
PW好きだったよな、たしか。
アイアンセットには、1本くらいそういう番手が現れますが、まさかPWがね〜なんて思ってました。
いま気に入って使っているアイアンはわたしの今の実力に見合いませんが、タイトリストMB712。
打感がすこぶる良くて気に入って使っています。
振り抜きも良いし、芝の抜けも良い。そしてとってもかっこいいクラブです。
中古で購入時はダイナミックゴールドS200が入っていたのですが、大好きな5番アイアンが少し難しく感じて、今はAMTツアーホワイトS200 にしています。
AMTツアーホワイトにして、ロフト角ライ角を調整してもらい、9番から5番まで程よく打てる良いアイアンセットになりました。
しばらく使って腕を磨こうと思っていましたが、PWが打ちにくい (-_-;)
しばらく悩んでいました。
9番より上のシャフトに感じる適度なしなり感を感じないのです。
短いからか、重いのかな、と思って重量を測るとカタログ値ドンピシャの462g。
練習すれば慣れるかなと思いつつ、1ヵ月使っても違和感がある。
工房さんにもっていって相談しようかと思いましたが、リシャフトをしてもらったのでまたお願いするのも気が引ける。
そこで、自分でやってみようかな、と。
時間はかかるけど、気兼ねなくいろいろできるから良いかも、と考えました。
小太郎
そうだな、やってみてもいいかもな。
こないだパターやったしな。
ダイナミックゴールドS200の番手ずらしとか。
R300やR400を入れてみるとか。
で、打ってみていまいちになってしまったら工房さんに駆け込もう、、と。
まず、今ある装備を確認
<あるもの>
・ヒートガンある:OK
・接着剤ある:OK
・シャフティングビーズある:OK
・シャフトカッターある:OK
<ないもの>
・アイアン用のソケット
・ソケット打ち込みツール
・バランス調整用のおもり
・バランス測定器
そこで、まず、ソケット打ち込みツールとバランス調整用の重りを購入しました。
私はこれにしました。
バランス測定器は、これを購入しました。
これまではバナナツリーを使ってクラブ毎の重心を見つけ、印をつけ、グリップエンドからの長さを測って、バランス測定サイトに入力してバランスを計算しておりましたが、これがなかなか大変なんです。
小太郎
ほんとよくやるよな、と思ってたよ。
バナナを戻し忘れてよく怒られてたな。
これね〜、ほんと画期的な商品です。
ほんとはデジタルのバランス計が欲しいけど、まあ高いですからね。
作業開始!!
まずは、今使っているPWのシャフトを抜きました。
ヒートガンがあれば、ものの5分くらいです。
5分くらいゴオ~っとネック部分を熱していけば、ぼそぼそっとアイアンヘッドを引き抜くことができます。接着剤が焦げる匂いが鼻にツンと来ますけどね。
革手袋とかしてないとほんと熱くてヤケドしますから注意してくださいね。
小太郎
ほんとに熱くなるからね。
そして、自宅にあったダイナミックゴールドS200、R300 、R400 のシャフトをきれいにして
重量を測ってどれから試すか検討しました。
いかに自分が無知であったかを思い知りました ( ゚Д゚)
保管してあるダイナミックゴールドのシャフトを全て確認しました。
・S200 おそらく5番~9番アイアン用
・R300 8番用と9番用
・R400 6番用
・S200 PWから抜いたS200
・AMTツアーホワイト PWから抜いたシャフト
並べてみて確認してみて初めて知ったのですが、
ショートアイアンからロングアイアンでは、同じシャフトでも使っている位置、ファーストステップまでの長さが違う。
おそらくグリップ側も違うはず。だから、何番用のシャフト、として売ってるんですね。
お恥ずかしい、、、これまで工房さんにお願いしていたけど、そんなことも知らなかった。
6番アイアン用のR400を短く切ってPWに使えるかと思いましたが使えないんだと。
いや、使えるんですよ?
いわゆる番手ずらしってありますもんね。6番用のシャフトをPWに使えば4番手ずらし、でしょうか。
4番手ずらしなんて聞いたことないけど。
お店に置いてあった2番手ずらしのアイアンでも違和感が大きかったからな~
いま私がやりたいことは、AMTツアーホワイトのPW用シャフトよりも、少し重さがあって、少ししなるシャフトにしたいので、違うだろうなと。
小太郎
微妙なしなりが欲しかったんだよな
そこで素人ながら検討
今打ちやすいと感じているAMTツアーホワイトがついている9番アイアンは、
総重量が457g、バランスはD2.9
MB712のPWのカタログ値 総重量は463g
重量フローも考えるとやはり、組み上げるPWの総重量は460~463くらいにしたい。
バランスは9番アイアンとほぼ同じでD3くらいにしたい。
< 検討したシャフトの候補 >
①AMTツアーホワイトの9番用シャフト
軽くなる可能性はあるものの無難な選択。 一番失敗はなさそう。
けどシャフト購入が必要で5,000円強かかる。
➡ 今回のトライは今ある資源でやりたいので、却下
②ダイナミックゴールドS200 9番用 (1番手ずらし)
AMTツアーホワイト9番用シャフトよりも重量は多少重いはず。
しなりを感じるかは不明。
すこしチップ側を長めにすれば程よくしなりを感じる可能性はある。
③ダイナミックゴールドR300
AMTツアーホワイトより軽いのか重いのか、しなり感はどっちが感じるかわからない。
➡ そこで確認しました。
R300 の9番用のシャフトをPWと同じ長さにカットしたシャフトは116gでした。
PWのヘッド重量281g + シャフト116g + グリップ51g + 重り6g + ソケット1g
≒ 455g
今手元にあるR300のシャフトでは、更に5g(合計11g)も重りを入れないといけなくなります。
小太郎
11gは入れすぎじゃないかな? 俺知らないけど。
これもやめた方がよいか。。。 おかしなバランスになりそう。
④ダイナミックゴールドR400 PW用
試してみたいものの、そもそもR400がもうあまり市場に出回っていない。
もし使ってみて良かったら、AW用もSW用も欲しくなることを考えると、
3本のR400が必要になる・・・
まあ手に入らないよな、、、ほとんどのシャフト品薄だしね。
そこで悩みましたが、
②ダイナミックゴールドS200 9番用(半番手ずらし)にトライします。
AMTツアーホワイト9番用シャフトよりも重量は多少重いはず。〔カットしたところ119gでした。〕
PWのヘッド重量281g + シャフト119g + グリップ51g + 重り6g + ソケット1g
≒ 458g
➡ 8gの重りを入れればクラブ総重量460gのPWができるはず。
そんな想定でトライしてみます。
シャフトを決めたので組みつけ
いやしかし、初めてのことはなかなかうまくいきませんね。
購入したソケットが合いませんでした。
ソケットが深く入り過ぎてしまう、、、
小太郎
ソケット選びも難しいんだな
これではアイアンとソケットの間に隙間が空いていってしまうので、
改めてこちらを購入。
これなら大丈夫かな。
渡辺製作所のタイトリスト純正相当ソケット。
2,600円もするんだ。
うーーーん・・けど仕方ない。また失敗するのも嫌だし。 (-_-;)
また、今後のためにノギスも購入しよう、、、ということでこちらを購入。
小太郎
いろいろかかるな。
そして2日後、ソケットが届いてから作業再開 (^^)/
渡辺製作所のタイトリスト互換のソケットは安くありませんが、これはばっちりでした。
ソケット打ち込みツールを使って、打ち込むところに目印をつけて打ち込んでいきます。
簡単に入らないのでこういう鉄の筒がないとだめですね。
そして、ソケットつけてからバランス計測。。。
接着せずに仮組みしたクラブではバランスはD2.8あたり、、、
自分はD3あたりを狙っているので、まあ大丈夫かな
総重量は460g
あとはグリップテープと接着剤の重さが乗っかるからちょうどよくなるかな。
6gの重りを入れるか8gの重りを入れるかめちゃくちゃ悩みましたが、
接着剤で1~2g追加されることを考えて、6gの重りにしました。
もし軽くなってしまったとしても2gくらいまでなら鉛を貼ろう、と考えて。
接着剤メタルロックを混ぜ混ぜして、シャフティングビーズも混ぜて、
シャフトに塗って、ヘッドの中にも塗って、シャフトをヘッドに挿します。
ビーズがあるのでジャリジャリ言いますが、ビーズのおかげでガチっとつきます。
そして丸一日放置。
翌日グリップをつけて、、、やっと完成しました (^^)/
結果的には、
ヘッド重量281g + シャフト119g + グリップ52g + 重り6g + ソケット1~2g
接着剤2gくらい ➡ 結果 462g となりました。
462gにしたいなと思っていたのでドンピシャでした。
9番アイアンは457gなので、重量フローもOKですし。
打ってみてどうだったか!?
結果としては、
大変満足のいくPWができました。
めちゃくちゃうれしいです (*^-^*)
打ってみると、欲しかったしなりがありました。
あとちょっとだけ欲しかったしなりが、、、
バランスもちょうどD3.0 になってくれたので、欲しかった振り感でした。。。
コースに行ってもバッチリでした。
まあ何より、自信をもって打てるクラブになったというのが大きいですよね。
アドレスしたときに迷いがなくなる。
それにしてもやってみて驚きました。
番手ずらしと言ってもPWと9番の長さの違いは実際1㎝くらいなんです⇩
わかりますかね。
小太郎
これは見えないだろうな。
一番下のシャフトが9番用のDG_S200 なので、
ファーストステップの位置が1㎝程左にあります。
たったそれだけなんです。
その分シャフトのバット側(太い方)を少しカットしただけなんです。
それだけでしなり感が出てくる。。。
人間の感覚って面白いですね~ ほんと。
けどその微妙な違いに打ちやすさを感じて、練習場で打っててひとりでにやにやしてしまいました。
ここまで長かったけど、ほんとやって見て良かったです。
みなさんも自分でやってみるとますますゴルフが楽しくなるかもしれませんよ?
またこういうのやってみたら投稿しますね。(^^)/
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