ゴルフ好きの日本人で、松山英樹選手を知らない人はいないですよね。
日本人男子プロゴルファーとして初めて海外メジャーを制した人であり、それもあのマスターズですからね。
さまざまなメディアで松山選手のインタビューを聞いたり、バラエティ番組で彼の言動や振る舞いを見ていて、そのまじめな人柄が好きで私は大ファンでしたので、松山選手の初の著書「彼方への挑戦」 すぐに買いました。
ゴルフ好きだからでしょうか。
松山選手が器用なタイプでないことを感じ取っていたからでしょうか。
”はじめに” を読んでもう感動してしまいました。
世の中では成功体験ばかりがクローズアップされがちで・・・ とありました。
そうなんだよ、ほんとそうなんだよ。成功している人の裏には想像を絶するたゆまぬ努力があるんだよね。次元は全く違うけど、自身の人生を振り返っても人よりちょっと良い成績を出せたときってすっごい努力してたもんね。。。(*^-^*)
飾らない言葉で、松山選手らしい語り口で、丁寧に綴られているこの本。
ゴルフ好きでなくてもおすすめできます。
家族への感謝はもちろん、これまで出会った人への感謝の気持ちがこもったエピソードなどは微笑ましく、またじんわりと感動します。
また、石川遼選手との出会い、その時松山選手がどれだけ驚いたか、また石川選手が高校生でプロの試合で勝った時、どんな気持ちになったかも書かれています。
あらためて石川選手のすごさを感じることもできましたし、松山選手がジュニア時代から高校時代、どれだけくやしい思いをしてきたか、けっこう生々しく書かれているので、こんな偉業を成し遂げた人でもこんなくやしい思いをしてるんだなぁ、と思いました。
自分なんかまだまだだな。 ちょっとやそっとでへこたれている場合じゃないな、と思うことができました。
また、2016年10月の埼玉県の狭山ゴルフクラブで行われた日本オープンの話しも出てきました。
たまたまですがその試合は、小学校3年生だった息子と見に行ってたんです。松山選手が日本に来る、、、 しかも埼玉県に来る。。。 これは行くしかないよな、と始発電車に乗っていきました。
1番ホールのティグラウンドのど真ん中、後方に陣取った私たちは、松山選手が登場するまで3時間ずっと様々な選手の登場と迫力のティーショットに感動してたことを思い出しました。
ティグラウンドに彼が歩いて登場するときの眼光、そのまとったオーラ、、、
空気がビリビリして、一体何が来るんだとドキドキしたのを覚えています。
ほんとすごい雰囲気でした・・・ (*_*)
そして、そのときの松山選手がそんな状況にあったのか、とかそんなことを考えながらプレーしていた、と知ることができてとてもうれしくなりました。
そしてもちろん、彼がマスターズ制覇までどれだけ悩んでいたか、
どれだけ試行錯誤を、、どれだけ懸命に努力を続けてきたか。。。 書かれています。
松山選手のゴルフに対する考え方、その姿勢、精神力に感服いたしました。
目澤コーチとのやり取りなども結構の文字数で書かれており、”ほぉ~、そんな感じだったんだ”と感心してしまいます。
実際の試合の展開を細かく描写している箇所がふんだんにあるので、あの時のあのプレーはこうして生まれたのか、、、 へぇ~ あのときそんなことがあったのか、、、
と驚きと感動がまたよみがえってくるところがいくつもありました。
このあたりはゴルフ好きでないと感じないかもしれませんが。。。
まあマスターズに向かう心境やその週の動きなどもうドキドキしながら読みました。
帰宅途中の通勤電車の中でじんわり感動し、最寄り駅に着かないでほしいと思ったくらい興奮して読み進めました。。。
こういう本を出してくれたことにほんと感謝します。
ゴルフがますます好きになりましたし、松山英樹という人をもっと好きになりました。
初の著書ですが、ほんとうにとっても読み応えのある本です。
こんな感動と勇気を与えてくれる松山英樹選手に感謝です。
これからもがんばってほしいです。
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