キャディバックって修理できるの?
気に入ったキャディバックだから長く使いたいんだけど、、、
中の仕切りの布が破れちゃって、、、使いにくいったらありゃしない、買い替えるしかないかな、と思いつつも、修理できないかなと思っている方おりませんでしょうか。
いないかな。(^-^;
本日は、知識ゼロの私が、キャディバックの中仕切りを、ホームセンターで生地を買ってきて、ミシンで縫ったり、手で縫ったりして、修理してみましたのでやってみた手順を記事にします。
この記事を読むと、自分でできそうだなとなるかもしれません。
もしくは、これは手間だからやめよう、と思えるかもしれません。
その判断に役に立つと思いますので、実際にやってみた手順と作業をご紹介します。
小太郎
新しくてカッチョイイの買おうよ
キャディバックは最新のかっこいいモデルを使う主義だ、という人には貧乏くさい話になりますが、SDGsかな、くらいの気持ちで温かく見守っていただければ。。。
修理することになった経緯
私もかっこいいキャディバックは好きですし、欲しいです。
もともとキャディバックを修理するなんて考えていたわけではありません。
家にあるゴルフクラブを保管するためにオークションサイトで落札した格安のキャディバックを使ってみようと思ったところから始まりました。
そのキャディバックは中仕切りが破けており、1,500円で出品されていました。
入札したところ、他に誰も入札せず落札してしまいました。
けど、フードがきれいだったのと私が使っているアイアンと同じタイトリストのものでした。
まあ古いけど、保管用だからいいよね、と思ってしばらくクラブ保管用に使っておりました。
しかしながら、その古いキャディバック、よく見ると作りが良いんですよね。
20年くらい前?もっと前のモデルでしょうか、革は分厚いしポケットもチャックもしっかりしている。
ベルトの金具なんて軽いものがなかったんでしょうね、ロープでもつなぐのかという剛健さがある。
多少傷はありますが、そもそもキャディバックは大事なクラブを運ぶタフな存在です。
なんども目にしているうちに、こいつレトロでいいな、と。
使ってみようかな、中仕切りなんてなくてもさ、と思ったのですが、
クラブとクラブが絡むこと絡むこと、中仕切りの重要性、ありがたみを感じました。
そこで、ネットでキャディバックの修理をしてくれるところはないかネットで検索、、、
味のあるキャディバックを作っている工房やメーカーはあるので、そういったところにお願いできそうだと思いましたが、どこにお願いしても数万円はかかる。。。
小太郎
ゴルフショップで聞いたら、タイトリストのメーカー修理はもうやってないって言われたしね
安くないなーと悩みながら、今度はキャディバックの修理動画はないかとYouTubeで検索、、、
そうするといくつか職人さんが修理する動画を発見しました。(BOND repairというチャンネルでした)
様々な素材を職人さんがあてがい、ミシンや手縫いできれいに修理する動画がいくつかありました。
職人さんの手さばきはすごいなー、かっこいいなーとしばらく見てましたが、その1,500円で落札したキャディバックを見ていると、動画と同じように革ベルトを外せば中仕切り合わせて分解できる構造であること、底面のハトメを取れば中仕切りを修理できそうだということが見えてきました。
もしかしたら自分で修理できるかなと。
やってみよう、ということでやってみました。
とりあえず分解
ボタンを外して、バックの上の方のベルトを抜いていくとプラスティックの束と芯の棒を抜いていくだけで、けっこう簡単に分解できました。
中の仕切りを支える上の方のパーツは中にプラスティックの芯が入っていて、その中をベルトが通る仕組みになっていました。
分解というほど複雑な作りでもありませんでした。
バックの底面についていたカシメは喰切ニッパーを買って外しました。
家にある工作用ニッパーでは取れなくて、、、
底板に傷をつけてしまいそうになったので、、、
これは買った方がよいです。
ツノダ TSUNODA EN-165S キングTTC専用工具 喰切ニッパー偏芯タイプ【エンドニッパー】165mm EN165S KingTTC 喰切りニッパー 食切りニッパー次に材料の調達
その破れた布をもってホームセンターにいって「この生地と同じものはどれですか?」と聞き、
「ただのナイロンなのでこれです。」などと若干軽くあしらわれながらも、、、(-_-;)
好きなグリーンを選択し、購入。
サイズは現物を大体で合わせて充分にあまるサイズにカットしてもらって購入。
そして、「丈夫な糸はどれですか?」 とそれも教えてもらって購入。
加えて、底面にあった同じくらいのカシメと打ち込む道具も購入。
購入したのはそれだけです。
生地自体もナイロンなので高いものではないですし、カシメもそんなに高くありません。
中の仕切りの作成と組み立て
ボロボロの破れてしまっていた中仕切りでサイズを測って、大体その長さになるように生地をカットし、どうせ修理するなら生地を二重にして頑丈にしようと考えました。
妻にミシンの使い方を教えてもらい、二枚の布を縫い合わせました。
ミシンのラインはうねりまくりましたが、まあ2枚が合わさればいいのでそれも味ですし、そもそもバックの内部なので見えないし、、、(相当雑ですね)
小学校の家庭科の授業以来のミシンに慣れてきてから、生地の端っこは折り返し、ミシンでなんとなく縫っていきました。
最近のミシン(10年以上前のものだけど)にはいろんな機能がついているんですね。
次に、中仕切りの上部のパーツとの縫い合わせです。
これもホームセンターで太い針と糸を買ってきて、手で縫っていきました。
カタいところは素手では難しかしいのと、危ないのでラジオペンチを2つ使い、針を刺し、出てきた針をもう一方のペンチで抜き出していく縫製作業でした。
不器用ですが、外科医の気分でした、、、(*´▽`*)
仕事から帰ってきて、子供たちが寝てから地道に縫い合わせ作業を進めていきました。
底面のプラスチック板との縫い合わせは穴が5㎜間隔であいていたのでその穴を再利用し、全てを縫い合わせました。
↑底面はこんな感じ
私は頑丈なものが好きなので、とにかく頑丈にしました。
そのおかげで縫いつけ作業だけで1週間ほどかかりましたが、作業自体は楽しかったです。
布地のヨレは大いに発生しましたが、仕切りとしては十分に機能はするはず、と信じて進めました。
そして、頑丈過ぎる中仕切りが完成 (^^)/
最難関! 底板のカシメ止め!!
中仕切りの上部の組み立ては、プラスティック製の束にベルトを通していくだけで、複雑ではなく、順番さえ間違えなければなんてことありません。(間違えたってすぐにやり直せます。)
しかし、最難関工程がありました (-_-;)
中仕切りの底面のプラスチックの板をキャディバックの底にどう付けるかです。 意味わかりますか?
仕切りの布につけた「プラスチックの板」と「キャディバックの底板」には穴が2つあります。
その穴と穴を合わせてカシメで止めたいのですが、
キャディバックの奥に手が届くはずもなく、
けど、カシメなので治具を用いて金づちで打たねばなりません、、、
どういうことかわかりますか?
キャディバックの底に手が届けばいいんですけど。
キャディバックサイズの丸太のようなものがあればいいのかな?
仕切りを組んでいるから入らないか、、、
どうしたら底板のところでカシメ留めができるのか、これは相当に悩みました。
良い方法は思いつかず、、、馬鹿なやり方だったかもしれませんが、
家にあった長い角材(3×4cmくらい)の先にカシメのオスを両面テープで付け、
それをキャディバックの奥に突っ込んでいき、
穴と穴を合わせて出てきたカシメを連結させて軽く打っていく。
あっさりできたように書いてますが、
なかなか底板の穴に当たらない、何度もカシメが外れる、の繰り返し、、、
もうあきらめようか、この方法では無理ではないかと心が折れそうになった頃、
なぜかスポッはまりなんとか1つ入り、そのチャンスを生かしてズレないように慎重にひっくり返し、
小さな金づちで打つ、、、で、やっとなんとかなりました、、、
何度も何度も外れてしまってたので、ほんとに心が折れかけました。。。
2つ目は片方が軸となって比較的簡単にはまりました。
やる人はあまりいらっしゃらないと思いつつ、お伝えするとしたらここ!
難関は1つ目のカシメ打ちです!!
職人さんはいったいどのようにしているのでしょうか。
小太郎
確かにここは知りたいな
なにか特別な道具があるのでしょうか、そこは解明できておりません。
知りたい。誰か教えて、、、
↑結果、こんな感じです。 まあ普段は全く目に入らないところですね。
最後に、仕切りを支えるプラスティックのポール(棒)を金具を止めるのですが、ネジに見えてネジではないんです。
いつまで回しても取れませんし、回しても入りません。
最後は、グルーガンの接着剤を妻に借りて接着し、なんとか使えるキャディバックとなりました。
自分でやってみてどうだったか・・・感想
苦労した分、愛着が沸きました。
いまはメインキャディバックとして使っています。
ラウンド後は毎回水拭きします。
お気に入りのキャディバックが手に入りました。
ただそれだけですが、それこそプライスレスとも思います。
おかげで新しくてきれいなキャディバックがクラブの保管用になっているのは置いといて。
大変だったので、おすすめはします! とは言いませんが、
作業自体を楽しめる人であれば一度やってみてもよいかもです。
そんな方の参考になれば幸いです。。。(^^)/
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